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プロモーション戦略は、本人の年齢よりも「子どもの年齢」⁉

女性のインサイトからプロモーションのヒントを探れ!

focus on her №2

過去に実施した調査実例から、女性のキモチを紐解くシリーズの第2弾。

マーケティングやプロモーション戦略を練る時、対象者本人の年齢や性別でターゲティングしがちです。しかし、晩婚化や出産年齢の高齢化などが影響し、ライフスタイルは多様化。同世代でも家族構成や就業状況により、実際のライフスタイルは違っているのが実情です。

そこで、ターゲットの生活を知るためのカギとなってくるのが「子どもの年齢」です。2人のモニターの例で見てみましょう。

子どもの年齢が大きく異なる同じ年齢の2人

【Aさん】37歳/女性/既婚/パート
     家族構成:夫、長女(中3)、長男(中1)、次女(小4)と5人暮らし         

【Bさん】37歳/女性/既婚/会社員
     家族構成:夫、2歳の息子と3人暮らし、第2子を妊娠中

■ライフスタイルと今の課題

子育てに手がかかる時期は過ぎ、忙しいながらも生活パターンは安定

 Aさんは、末子が小学生になり子育てはひと段落。現在の課題は、毎日の食事づくりをいかにこなすかと、家計のやりくり。末っ子を学童に預けながら、パートでパワフルに働いています。子育てを一通り経験し、手間をかけるところ・省くところのメリハリをつけるなど、自分なりの生活パターンが確立されています。

幼い子ども中心の生活で自分の時間は皆無

 一方Bさんは、育休を経て職場復帰したところ。まだまだ手のかかる2歳児に振り回されながら、慣れない育児と仕事との両立に悪戦苦闘中です。今の悩みは仕事と子どものお世話だけで1日が終わっていく毎日の中で、自分の時間が全く取れないこと。大好きな読書からも出産後は遠ざかっています。

■食生活

とにかく量が必要!毎日の買い物で食材確保

食べ盛りの子どもがいるAさんは、5人分の食事づくりに奮闘中。毎日大量のおかずとご飯を用意しますが、余ることはありません。食材も大量に必要なため、保管スペースの問題で買いだめは不可能。毎日仕事帰りにスーパーに寄り、食材を購入しています。5人での外食は家計負担が大きいため、ファーストフードであっても避け、誕生日などの記念日はケーキを手作りしてお祝いしています。

まとめ買いで買い物負担軽減。週末は外食で息抜き

まだ子どもが小さいBさんは、食事の量よりもメニューが課題。2歳児はまだ食べれれない食材も多いため、大人・子どもの共通メニューとなると限られます。退社後は、保育園お迎え・食事の準備・子どものお世話とタスクが満載で時間的余裕は皆無。食材購入は宅配と週末のまとめ買いで確保しています。週末には外食で食事づくりをお休みすることもしばしば。

このように年齢・性別が同じでも、子どもの年齢によってくらしは大きく異なるため、ターゲットを年齢だけで判断するのは危険です。子どもの年齢が低いほど、子ども中心の生活になることが多いため、末子年齢に注目してプロモーション戦略を立てるとよいでしょう。